飛行機の車輪の形式として、大別すると二輪式と三輪式があります。
二輪式と三輪式、それぞれ一長一短があるわけです。
ラジコンの専門書なんかを読んでいると、多くは三輪式の方が離着陸がやりやすいと書かれています。
書かれていることの理屈を読めば確かに一理あるかなとは思います。
または、本のページ数に収めるために簡素に書いた結果なのかもしれません。
実際にラジコンを飛ばしている現場でも二輪式、三輪式についての話になることがあるのですが、僕は専門誌に書かれていた話をすることが多かったです。
つまり、三輪式がイージーだと。
しかしですよ、よくよく考えたらただ単に二輪式、三輪式の二種類だけに分類するのは無理があります。
また、離着陸する滑走路の環境にも影響されます。
二輪式については、零戦とかの戦闘機なんかに多く見かける主翼から脚が出ているタイプと、スタント機やアクロ機なんかによくある主翼前の胴体から脚が出ているタイプがあります。
一口に二輪式といっても、この二つを比べたら操作感は全くの別物になります。
そうなってくると昔に読んだ専門書の情報が怪しくなってきます。
三輪式がイージーだと言っておきながら、胴体から脚が出ている二輪式の方が楽なのでは?と密かに感じていました。
僕の感覚を率直に言えば、胴体二輪>三輪>主翼二輪の順番で楽に離着陸できると思っています。
離陸時の難易度について言えば、「グラウンドループ」に入りやすい機体は難しいと言えます。
グラウンドループとは、離陸滑走中に機体がスピンするように回り出すことを言います。
グラウンドループは二輪式の機体に発生するのですが、機体により発生率はかなり差があります。
グラウンドループに入りやすい機体は、離陸時のラダーやスロットル操作がシビアになり気が抜けません。
二輪式(尾輪式)は、テイルドラッガーと言ったりもします。
カッコいいですね。
主翼からの二輪タイプは戦闘機などの機体に多いと書きましたが、同時に引き込み式となっていることも多いです。
雰囲気を重視するスケール機なのですから引き込み脚の選択は当然です。
しかし、引き込み脚であることが離着陸の難易度を上げているのも事実です。
脚が曲がりやすく壊れやすいので、とにかく着陸では気を使います。
そして、機体の重心位置に近い所から脚がでている主翼二輪は胴体二輪よりもお辞儀しやすい。
その分、主翼二輪で着陸が上手く決まると、とても気分がいいものです。
昔のスタント機なんかは三輪式の引き込み脚でした。
あれもカッコよくて痺れるものです。
離着陸の難易度として車輪の形式で差があると書きましたが、一流のラジコンマンを目指している皆さんには色々経験してみてもらいたいと思います。
経験の上で語れるようになってこそだと思いますので。
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