それでは着陸をキレイに行うためのコツ的なことを書いていきたいと思います。
では、キレイな着陸とはどんな状態のことなのでしょうか。
文章にすれば、機体は滑走路の真ん中を通って操縦者の目の前でソフトに着地し、その後跳ねることなく真っ直ぐ走り抜ける、といったところでしょうか。
それでは、滑走路の真ん中を目指すにはどうするのか。
基本的には目で見て機体が滑走路のセンターに来るように操作、調整するわけですが、なかなか思うようにはいかないものです。
無風、またはファイナルアプローチが機体の正面からの向かい風の状態で説明します。
図は、飛行コースを上から見た状態です。
コース①は、狙った滑走路より早めに旋回が終わってしまって機体が遠い状態です。
コース②は、逆に旋回が遅れてしまい機体が近づきすぎた状態です。
不慣れな方の着陸を見ていると、コース①のように機体が遠い状態になる人が多いように思います。
慣れていないと機体が近くに来ることにビビってしまうのですね。
少々のズレならアプローチの最中に修正するのですが、機体が遠い場合と近い場合ならコース②のように近い方が修正しやすいものです。
精神的なことですが、ビビって遠くに持って行ってしまった機体をビビってるのに自分に寄せる操作より、近づき過ぎた機体を離す方が気分的に楽ですよね。
飛行場により着陸コースに障害物とかの制約がある事がありますが、可能であれば②のコースを試してみてもらいたいです。
②のコース取りだと操縦(修正)が楽というのも先に書きましたが、意識して寄せてみて実はコースぴったりだったってこともあるのです。
横風での進入を余儀なくされるときには風向きを考慮しコースを調整する必要があります。
ラダーを入れなければコースの維持ができないこともあります。
狭い滑走路を狙うとなると、その難易度は格段に上がることでしょう。
着陸の向きを選べる飛行場ならできるだけ向かい風での着陸をしたいところですね。
そしてファイナルアプローチでは常に機体は水平を保つわけですが、対面に近い向きでの操縦になるのでエルロンの左右を間違えそうで怖いと思うこともあるのでは。
そんなときに使える裏技があります。
どんな技なのかというと、ファイナルで進入している時にほんの少しエルロンを入れてみるのです。
エルロンスティックを右や左に切ったら当然機体も反応するわけですが、右に切ったらこう、左ならこっちと予め見ておくことで操作に自信が持てるようになります。
要するに確認するわけですね。
次回はファイナルアプローチ 高度のお話になります。
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