皆さんは、「グランドスポイラー」という単語を聞いたことはありますでしょうか。
実機では普通に装備されているものです。
主翼の上面にのみ動翼を出し揚力の減少を狙います。
その名の通り地上で使うスポイラーです。
ラジコンの場合では、わざわざスポイラーは装備せずエルロンで代用します。
TOP画像のようにエルロンを跳ね上げて使うスポイラーのことを「スポイロン」と呼びます。
逆に左右のエルロンを下げてフラップの代用にすることを「フラッペロン」と言います。
スポイラーにはフライト中に使うフライトスポイラーというものもありますが、今回は地上で使うグランドスポイラーのお話になります。
スポイラーなので、左右のエルロンはどちらも上方向に跳ね上げる設定になります。
この場合エルロンに使うサーボは左右に1個ずつ必要となり、そのサーボをYケーブルで繋いで使うのではなく独立したチャンネルで操作する必要があります。
つまり、1サーボで左右のエルロンを操作している機体では、残念ながらスポイロンを使うことができません。
プロポの設定に関しては説明が長くなってしまいますので割愛させていただきます。
お近くのベテランさんに教えてもらってください。
さて、それではグランドスポイラー(スポイロン)の使い方について説明していきます。
使い方はとても簡単で、着陸時の飛行機が接地した瞬間にグランドスポイラーを上げるだけとなります。
グランドスポイラーを上げると主翼の揚力が減ると同時に空気抵抗が発生し、また機体を地面に押し付ける効果もあります。
それらが抵抗になり走る機体にブレーキがかかります。
その効果はかなり期待することができ、通常ならバウンドしてしまうような状況の着陸だとしても、グランドスポイラーを効かされた機体は地面に張り付きます。
そのような使い方となりますのでエルロンを跳ね上げる量の設定は限界まで上げてもらって大丈夫です。
そして、グランドスポイラーの亜種として「スマブ」という方法もあります。
恐らくスマブなる単語を聞くのは初めてという方がほとんどではないでしょうか。
スマブとは、「スマブレーキ」という名称の略称となり、須磨模型店主のF本氏が考案した着陸減速方法となます。
どのような方法かと言うと、下の画像のようにエルロンだけに留まらずエレベーターも全開で上げる設定でブレーキを効かせます。
このスマブの効きは強力で、車輪にブレーキが付いているのかと思えるほどです。
そんなスマブですが、注意点があります。
スマブを使えるのは「アクロ機」だけと覚えてください。
アクロ機の大きなエルロンのおかげでエレベーターをあげても機体は減速する機動になります。
アクロ機以外のスタント機やスポーツ機でスマブを入れてしまうと、エレベーターの効きが勝ってしまい機体が浮かび上がってしまいます。
画像のエンジェルはスタント機なので実際にスマブは使えません。
参考画像として見てください。
また、グランドスポイラー、スマブともに言えるのですが、着陸時の滑走速度が遅いと効果は期待できません。
ですので、着地した直後にすかさず操作することがキモとなってきます。
実際にブレーキの効果があるのはモチロンですが、見ていてもなかなか楽しめます。
ぜひお試しあれ。
それでは、この回で着陸の章は終了となります。
全てを出しきりました。
思い残すことはありません。
アディオス!
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