それでは「離陸を考える」、の後編になります。
前編では離陸滑走から機体が浮き上がったところまでを書きました。
今回は、浮いた機体のその後の操作について書いていきます。
初心者の方の離陸を見ていると、機体が浮いた直後にフラフラと不安定になっていることを見かけます。
飛行機が極低空(主翼の長さの1/2分)を飛んでいるときには “地面効果” と呼ばれる、揚力が高く、機体姿勢が安定するエリア(高度)があります。
離陸滑走で主翼に十分な揚力が得られていないうちに機体を浮かせてしまうと最初は地面効果のおかげで浮き上がるものの、地面効果エリアを超えると主翼の揚力不足が現れるためふらつくのではと考えます。
前編でも書きましたが滑走距離が不十分なのでしっかり走らせる必要があります。
浮き上がった飛行機は慌てて高度を取らず一定の上昇ピッチで少しずつ高度を上げていきます。
着陸時の進入降下ピッチをそのまま離陸上昇ピッチに当てはめる感じでいいと思います。
ある程度直進上昇した後は、左右どちらかに90度、または180度旋回を行います。
旋回後にバンクした機体を水平に戻し離陸は完了となります。
旋回中も旋回後も一定の上昇ピッチは維持したままです。
この説明は競技会的な離陸の方法となるのですが、正に基本的な離陸方法と言ってもいいと思います。
着陸を見ればその人の技量が分かると言われますが、離陸でも十分技量は測られてしまうものです。
技量もそうですが、その人のラジコンの操縦に対する姿勢みたいなものが垣間見れてしまいます。
操縦が難しいラジコン飛行機を飛ばしているのですから、どうしてもこの人は上手いとか下手とかの評価が付いて回ります。
その評価が飛ばし始めた直後に付けられてしまうのが離陸です。
どうせやるからには、できるだけ上手い人と思われたいのが人情では。
初心者さん向けに書いた記事にしては突っ込んだ内容になってしまいましたが、実際ラジコンの現場ではそんな感じなので正しい離陸方法を覚え、ぜひ試してみてもらえたらと思います。
慣れてしまった離陸でも気を抜かないことが大事です。
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